「願望を引き寄せるためには、その願望の引き寄せを明確に意図することが重要だ」
というような言葉を、お聞きになったことがあるかもしれません。
ですが、それは本当でしょうか?
これは、本当に大変なことです。
今すぐに、きちんと整理して、正しく理解していただかなくてはなりません。
ここで改めて、本当のことをしっかりと確認してください。
《検索から来られた方へ》
このサイトの記事は、冒頭でお伝えしている重要な真理を前提としています。
お時間のある方は、こちらからお読みください。(※新規タブで開きます)
引き寄せを意図するとは、どういうことか?
願望の引き寄せを意図するとは、
- 「私は、世界を私の望むとおりに変える」
- 「世界よ、私のこの願望を叶えなさい」
ということです。
- 自分の世界をこのようにする
- このように方向づける
- エネルギーの流れをこのようにコントロールする
願望の引き寄せを意図するとは、そのようなお話です。
ここまで、このサイトをずっとお読みいただいている方には、これがどんなに大変なことか、ご理解いただけるのではないでしょうか。
「引き寄せを明確に意図する」
というのは、〈私〉という幻想を最も強化してしまう、とんでもない思いです。
そんなことを続けている限り、永遠に不足と不安に満ちた「引き寄せが必要な世界」から出ることはできなくなってしまいます。
「意図する」のは、一体誰でしょうか?
引き寄せを意図するその願望は、一体、誰の願望なのでしょうか?
こんな大変な思い違いは、本当に今すぐに正さなければなりませんので、一から丁寧に整理していきたいと思います。
どうぞ、ご一緒にご確認ください。
この世界には「引き寄せを意図する人」はいない
この世界は、あなたの意識の中に存在している、「概念の現れ」「イメージ」の世界です。
意識とは、限界のない無限のものであり、そこには無限の概念が潜在的な形で存在しています。
その中の、ある概念が、ある時、一時的に形を持って、イメージとなって現れる。
そして、その現れが、雲ように自然と流れて、自然と成すべき形を成し、また消えていく。
それが、この世界の真相です。
意識の中という形のない空間に、実体を持った物体は存在しえませんから、そこに現れるものの全ては単なる現れ、イメージでしかありません。
世界の中には、たくさんの人がいるように見えますが、そのすべては「イメージ」でしかなく、実体を持った人は誰一人存在しないのです。
つまり、この世界は完全な無人の世界です。
概念はすべて、ただそれ自体で現れ、流れては消えていくのであり、そこに、
「実体を持った、何かをする主体となる行為者」
は、一切存在しません。
何かをする行為者がいないということは、当然、「意図する人」もいないということです。
もちろん、「引き寄せる人」もいないし、「願望を持つ人」もいません。
完璧性だけが流れ続ける、本来の自然な世界には、
「自分の願望を持ち、それを引き寄せることを意図する人」
などというおかしなものは、一切存在しないのです。
自動運転の世界には、誰の意図もない
この世界は、完全な無人の自動運転の世界であり、すべての概念は、ただそれ自体で現れ、それ自体で流れていきます。
そこには、「誰の意図」も存在しません。
冒頭の000からのご案内の中で、
「この世界の中で起こることのすべては、源泉から自然とやってくるインプットによって自然と起こっている」
というお話をしました。
そう聞くと、すべては「源泉の意図」なのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、この「源泉」と表現しているものは、
「世界がその中に現れている、無限の意識そのもの」
です。
そして、「意図」というもの自体が、その意識の中にある、無限の概念の一つでしかないのです。
「すべての源泉である無限の意識の意図」
などというと、なんだかそれっぽい言葉のように聞こえてしまいますが、「意図」が意識の中にある概念の一つでしかないのなら、「無限の意識の意図」などというものは存在しえません。
この世界には、「誰の、いかなる意図も」存在しないのです。
意図とは、コントロールしたいという願望
あなたの意識の中に現れているこの世界は、
「誰の意図もないことで」
自然に、完璧に動いています。
それは、あなたが何も意図しなくとも、心臓が全身に、自然に、完璧に血液を送り続けるのと同じです。
そこに不要な「意図」などというものが現れれば、それ自体で完璧に動いている世界が乱されてしまいます。
意図とはつまり、
- 世界を自分の思い通りにしたいという願望
- 世界をコントロールしたいという願望
です。
コントロールしたいと思うのは、
「コントロールできないことがある存在」
だけです。
全てに満たされた、完全なる至福と平安の世界には、コントロールしなければならないことなど何もありません。
コントロールが必要なのは、
「コントロールしなければならないものがある、不完全な世界」
の中だけの話です。
ですが、そんな世界など、本当はどこにもありません。
あなたが本当にそのことに気づき、世界をコントロールする必要性が消え去った時、
「自分の望むとおりに世界を変えようと水面を波立たせ続けていた〈私〉」
は消え、本来の完璧な世界が戻ってきます。
それこそがまさに、あらゆる最善が自然と引き寄せられてくる、至上の引き寄せの世界です。
あなたの世界は、今この瞬間も、至福と平安に満ちた、ClearでCalmな世界であり続けています。
– Clear –