エゴという空想|002. エゴは目の前にないものについて考える


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今その瞬間、目の前に現れているものだけが、純粋な概念の現れです。

あなたが、目の前に現れている純粋な概念のままあるとき、世界は完璧な状態を保つことができます。

ですから、少し前に、

「100%、純粋に、目の前に現れている概念のままありましょう」

というお話をしました。

 

ですが、エゴというものは、決して目の前に現れている概念のままあることはできません。

 

「現れている概念のまま」

というのは、完璧性の純粋な現れのままの状態であり、水面が完全に静まり、澄み切っている状態です。

 

ですが、エゴというのは、言ってみれば、

「完璧な世界が映し出されている静かな水面を乱す波そのもの」

なので、静かな水面には存在できないのです。

 

つまり、

「今、目の前に現れている概念のままではない」

というのが、エゴの一つの定義なのです。


「今現れている概念のままではない」エゴは、いつも、今目の前にない物事について考えています。

未来の心配や過去の回想を繰り返して、決して本当の世界にとどまることはありません。

 

「今ここ」というお話の中でご説明した通り、この、エゴがいつもフラフラと動き回っている

  • 未来や
  • 過去

というものは、本当はどこにも存在しません。

 

エゴについていって、「どこにも存在しない場所」に迷い込んでしまうと、

「今、目の前に本当に現れている、完璧性そのものの世界」

に戻ってくることができなくなってしまいます。

 

どこにも存在しない、幻想の場所には、完璧性は存在しません。

そこには、常に不足や不安が満ちていて、それを埋め合わせるために必死にならなければなりません。

ですが、どんなに必死になっても、そこが完璧性の存在しない場所である限り、本来の自然な至福と平安が現れることはないのです。


  • 「あの時、あんなことがあったから・・・」
  • 「もしこの先、こういう風になったら・・・」
  • 「あの人はきっとこう言うだろう」
  • 「あの人はいつもああだから・・・」

そういう、今目の前に現れているものではない、想像の世界のイメージのすべては、

「ここはエゴのテリトリーです」

と教えてくれる看板です。

 

その看板が現れたことに気づいたら、すぐに、今本当に目の前に現れている、純粋な世界に戻ってきてください。

 

気づいたら戻る。

気づいたら戻る。

 

ただそれを繰り返していけば、だんだんと、

  • 本当の世界に戻るのが早くなり
  • 幻想の世界に迷い込むことが少なくなり

最終的には、本当に目の前に現れている純粋な世界に、ずっととどまっていることができるようになります。

 

そこは、あなたが何もしなくても、あらゆる最善がただそれ自体で自然と流れ込んでくる、至上の引き寄せの世界です。

 

その素晴らしい場所にずっととどまっていられるようになるまで、ひたすら、

「間違いに気づいては戻る」

ということを繰り返していってください。


ここでお話ししたことのすべては、あなたの空想の物語です。

もし望まないならば、いつでもそこから出てきてください。

– Clear –


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