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今その瞬間、目の前に現れているものだけが、純粋な概念の現れです。
あなたが、目の前に現れている純粋な概念のままあるとき、世界は完璧な状態を保つことができます。
ですから、少し前に、
「100%、純粋に、目の前に現れている概念のままありましょう」
というお話をしました。
ですが、エゴというものは、決して目の前に現れている概念のままあることはできません。
「現れている概念のまま」
というのは、完璧性の純粋な現れのままの状態であり、水面が完全に静まり、澄み切っている状態です。
ですが、エゴというのは、言ってみれば、
「完璧な世界が映し出されている静かな水面を乱す波そのもの」
なので、静かな水面には存在できないのです。
つまり、
「今、目の前に現れている概念のままではない」
というのが、エゴの一つの定義なのです。
「今現れている概念のままではない」エゴは、いつも、今目の前にない物事について考えています。
未来の心配や過去の回想を繰り返して、決して本当の世界にとどまることはありません。
「今ここ」というお話の中でご説明した通り、この、エゴがいつもフラフラと動き回っている
- 未来や
- 過去
というものは、本当はどこにも存在しません。
エゴについていって、「どこにも存在しない場所」に迷い込んでしまうと、
「今、目の前に本当に現れている、完璧性そのものの世界」
に戻ってくることができなくなってしまいます。
どこにも存在しない、幻想の場所には、完璧性は存在しません。
そこには、常に不足や不安が満ちていて、それを埋め合わせるために必死にならなければなりません。
ですが、どんなに必死になっても、そこが完璧性の存在しない場所である限り、本来の自然な至福と平安が現れることはないのです。
- 「あの時、あんなことがあったから・・・」
- 「もしこの先、こういう風になったら・・・」
- 「あの人はきっとこう言うだろう」
- 「あの人はいつもああだから・・・」
そういう、今目の前に現れているものではない、想像の世界のイメージのすべては、
「ここはエゴのテリトリーです」
と教えてくれる看板です。
その看板が現れたことに気づいたら、すぐに、今本当に目の前に現れている、純粋な世界に戻ってきてください。
気づいたら戻る。
気づいたら戻る。
ただそれを繰り返していけば、だんだんと、
- 本当の世界に戻るのが早くなり
- 幻想の世界に迷い込むことが少なくなり
最終的には、本当に目の前に現れている純粋な世界に、ずっととどまっていることができるようになります。
そこは、あなたが何もしなくても、あらゆる最善がただそれ自体で自然と流れ込んでくる、至上の引き寄せの世界です。
その素晴らしい場所にずっととどまっていられるようになるまで、ひたすら、
「間違いに気づいては戻る」
ということを繰り返していってください。
ここでお話ししたことのすべては、あなたの空想の物語です。
もし望まないならば、いつでもそこから出てきてください。
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