引き寄せや願望実現ということに関して、
- 「ありのままを受け入れる」とか
- 「あるがままでいい」
といった言葉が出てくると、多くの方はその意味を誤解してしまいます。
「ありのまま」「あるがまま」とは、
「望むものが引き寄せられなくても、現状で満足しなさい」
という言葉ではないのです。
この世界は、完全なる至福と平安に満ちた、最善だけが流れ続ける、完璧な世界です。
そこでは、誰も何もしなくても、すべては完璧に流れていきます。
ですが、あなたは今、間違ってそこに、本当は存在するはずのない〈私〉という、幻想の行為者を存在させてしまっているので、あなたが見ている世界では、その完璧性が乱されてしまっています。
つまり、あなたが見ている世界は、本来のありのまま、あるがままではないのです。
本当の「ありのまま」「あるがまま」は、あらゆる面で完璧で、完全なる至福と平安に満たされています。
そこには、「引き寄せなければいけない、不足しているもの」など存在しません。
つまり、あなたが何かを引き寄せたいと願っているその時点で、それは本当のありのまま、あるがままではないのです。
世界を、本当のありのまま、あるがままに戻しましょう。
逆説のようではありますが、そのためには
「まず、今、目の前に見えてしまっている不足や不安や不満といった問題も含めて」
すべてをそのままに見てみてください。
すると、その時、
「確かに、ここにこんな問題がある」
という〈私〉の声が聞こえてくるでしょう。
その〈私〉の正体をしっかりを見極めてください。
世界に「問題」と言われる、「あるがままではないもの」を生み出しているのは、その〈私〉の声そのものです。
その、完璧な世界が映る水面に波を立てている、〈私〉という犯人が、単なる幻想でしかないことをしっかりと見抜いてください。
〈私〉が幻想でしかないことがわかれば、〈私〉が主張している問題の数々もまた、幻想でしかないことがわかります。
一度確認するだけではなく、何度も何度も、確認し続けてください。
あなたはこれまで長い間ずっと、その〈私〉が実在するものだと勘違いしてしまっていたので、一度確認しただけでは、また元の誤解が戻ってきてしまいます。
その間違いが完全に訂正されるまで、確認を続けていってください。
その唯一の大切な作業をしっかりと続けていくことさえできれば、あなたの目の前にある世界は、本来の「ありのまま」「あるがまま」の完璧な姿を見せてくれるようになります。
あなたの世界は、今この瞬間も、至福と平安に満ちた、ClearでCalmな世界であり続けています。
– Clear –