前のページで、
「この世界には行為者は一切存在しない」
という事実をご確認いただくための実践についてお話ししました。
ですが、ここまで繰り返しお話ししていることを、しっかりとご理解いただけていれば、もしかしたら、
「何となく、引っかかるもの」
をお感じになるかもしれません。
このサイトで、繰り返しお話ししている、最も重要な真理は、
「この世界は完全な自動運転であり、行為者はいない」
ということです。
では、日々、実践を真剣に行い、
「この世界には行為者はいないということを確認していく、その行為をするのは」
一体誰でしょうか?
これが、この世界の性質上、避けることのできない最大の矛盾なのです。
「行為者がいないことを確認する行為者がいる」
などというのは、まったくおかしなことです。
そして、そんな「まったくおかしなこと」は、事実ではありえません。
「この世界の中には、いかなる行為者もいない」
ので、
「行為者がいないことを確認する行為者」
も存在しません。
言ってみれば、それは、
「幽霊が、自分が存在していないことを確認している」
ようなものなのです。
自分が、この世界に存在していると信じ込んでいる幽霊は、
「自分が存在していないことを納得せざるを得ない状況になって、初めて」
そのことを受け入れ、この世界から消えていきます。
ですが、今はまだその幽霊は、「自分はここに存在している」と固く信じ込んでいる状態ですから、周りから、
「あなたは存在しないよ」
と言われたくらいでは、
「そんなはずはない。自分は確かに存在している」
と言って、そこに居座り続けてしまいます。
ですから、〈私〉という、幻想の幽霊のような存在を消すためには、
「幽霊自身に、自分がどこにも存在していないことを徹底的に確認させる」
ということが必要なのです。
全く矛盾していますが、この世界は、
「あなたが外側から眺めている夢のようなもの」
ですから、そこに論理的な説明を求めても意味がありません。
〈私〉は、何でもしっかり理解したがりますが、理屈など放っておいて、まずは、しっかりと実践を重ね、
「この世界が、本当に無人の夢のようなものであることを」
深く体感してください。
あなたの世界は、今この瞬間も、至福と平安に満ちた、ClearでCalmな世界であり続けています。
– Clear –