引き寄せの真理|015. ワンネス

「ワンネス」とは何でしょうか?

 

「ワンネス」とは、文字通り「一つであること」ですが、それは「一つになること」とは全く違います。

この違いを、完全に理解してください。

そうすれば、至上の引き寄せが当たり前に起こる、至福に満ちた本当のワンネスの世界を知っていただくことができるはずです。


《検索から来られた方へ》

このサイトの記事は、冒頭でお伝えしている重要な真理を前提としています。

お時間のある方は、こちらからお読みください。(※新規タブで開きます)


「あなたは私」はワンネスではない

「この世界のすべてが本当は一つであること=ワンネスを理解すれば、引き寄せを後押しできる」

というようなお話に出会ったことのある方も、いらっしゃるかもしれません。

 

それは、正しく理解されていれば、決して間違いではありません。

ですが、残念ながら、ほとんどの場合、正しく理解されていないのです。

 

この世界のすべては、もちろん一つです。

ですが、それは、

「源となる、絶対的な大きな存在があり、そこから私たちが生み出されている。だから私たちは、異なる体を持ってはいるけれど、本当は一つの大きな存在なのだ」

というお話ではないのです。

 

その解釈には、とても大きな、深い誤解が含まれています。


  • 「あなたは私」
  • 「私たちは皆、別々に見えるけれど、本当は一つ」

 

そう言っているのは、一体誰でしょうか?

この〈私〉は、誰なのでしょうか?

 

  • 「〈私〉」と
  • 「〈私〉ではないあなた」

という別々のものがそこにいると認定したうえで、

「それでも本当はすべて一つなのだ」

というのは、完全に〈私〉の世界の歪んだ理屈でしかありません。

 

別々の個人がそこにいるのならば、それは決してワンネスではありえません。

「『体は別々でも、本当はつながっているのだ』と思い込むこと」も、ワンネスではありません。


事実は、「〈私〉」などいないし、だから「〈私〉ではないあなた」もいないし、この世界には誰もいない。

この世界は、無限の意識の中に現れているイメージの世界であり、そこには実体を持つ個別の存在は何一つなく、本当に実在しているのは、

「すべてがその中に現れる、無限の意識」

ただそれだけ。

意識しか存在しないのだから、すべてがワンネスであるのは当然のこと。

 

「一つになる」のではなく「一つである」

 

それが、本当のワンネスが意味することなのです。

ワンネスならば、至上の引き寄せは起こって当然

では、この「ワンネス」ということと「引き寄せ」ということは、どのように関係しているのでしょうか?

 

そもそも、ワンネスというのは、その中にどんな個も存在しないということですから、そこには、

「何かを引き寄せたいと望む個人」

は存在しません。

 

ですから、そこで引き寄せと呼ぶような出来事が起こるとしたら、それは、「主体のない、単なる自然現象の一つ」でしかありえません。

 

実際に、引き寄せというのは、ワンネスでそのものである世界の中で自然と起こる、その世界の性質そのものなのです。


野球という概念には、さまざまな「道具」や「野球をする人」だけでなく、

  • 野球をしている、その背景にあるものも
  • 野球をするに至るまでの、その流れの中で起こる出来事も

すべてが含まれています。

 

野球という概念が自然と現れる時、そこに、必要な道具や、人や、環境や、状況のすべてが整うのは、当然のことです。

何か一つでも整わなければ、野球が現れることができないのですから、すべてが完璧に揃うのは当然のことなのです。

 

では、その「野球」を、「世界」に拡大したらどうなるでしょうか?

 

意識の中の世界は、完璧性そのものの現れです。

完璧性そのものの世界がイメージとなって現れるとき、

「完璧性そのものの世界に含まれるあらゆる要素」

が、すべて整うのは当然のことです。

 

何か一つでも整わなければ、完璧な世界が現れることができないのですから、すべてが完璧に揃うのは当然のことなのです。


世界全体が一つの完璧な現われであるならば、あらゆる歯車がピタリと一致し、世界のすべてが完璧に回るのは、当然のことです。

「一致」も何も、「揃う」も何も、ただすべては一つであるだけなのですから、議論することさえおかしなことです。

 

鳥に、目とくちばしと羽と足と尻尾のすべてが揃うのは、当たり前のことで、それは奇跡でも何でもありません。

ただ、そのすべてで「一つの鳥という概念の現れ」であるというだけなのです。

 

世界に、あらゆる至福の要素のすべてが揃うのは、当たり前のことで、それは奇跡でも何でもありません。

ただ、そのすべてで「一つの完璧な世界という概念の現れ」であるというだけなのです。

 

この、本来の世界の自然な性質であるだけの、

  • 当たり前の一致
  • 当たり前の秩序
  • 当たり前の至福

が、この世界の中で「引き寄せ」と名付けられているだけのことなのです。


「あなたが、あるタイミングに、ある場所で、ある重要な人物に出会う」

という奇跡的な出来事が起こる時、そこへ向かう道の信号が一つ赤だっただけでもタイミングは変わってしまいます。

 

  • その日に起きる時間
  • 歯を磨くのにかかる時間
  • 顔を洗うのにかかる時間
  • 着替えるのにかかる時間
  • 〜の時間
  • 〜の時間・・・

そういったあらゆる小さな出来事の一つ一つすべても、完全にそのタイミングに合うように起こらなければ、その大切な出来事は起こりません。

 

ですが、世界が全体で一つであり、その完璧な世界の中で、その奇跡的な出来事が現れるのであれば、それらのタイミングはすべて、寸分のズレもなく、完璧に整うのが当然です。

そうでなければ、その完璧な出来事が現れることができないのですから、すべてが完璧に揃うのは当然のことなのです。


これが、ワンネスと引き寄せの関係です。

世界がワンネスであるのは当たり前で、そこで至上の引き寄せが自然と起こり続けていくのも、ただ当たり前のことでしかないのです。

「ワンネス」など必要ない

「ワンネス」という、何となく素敵な響きの言葉に惑わされないようにしてください。

最初から意識という一つのものしかない場所で「ワンネス」などという言葉が出てくること自体、おかしなことなのです。

 

「この世界はワンネスだ」と言うのは、あなたがいちいち、

「私は人間です」

と言うようなものです。

 

あなたがもし「自分は人間だ」とわざわざ言う必要があるとしたら、それは、

  • 人間かどうか疑われたときや
  • 人間ではない可能性があるとき

だけでしょう。

 

つまり、わざわざそんな当たり前のことを言わなければならない時点で、

「自然な世界にはありえない、とてもおかしな歪みが現れている」

ということなのです。

 

わざわざワンネスなどという言葉を持ち出す〈私〉が本当に存在するのかどうか、それだけを見極めていてください。

 

ワンネスなどというのは、

  • 個別のものが無数に存在していて
  • その無数の個人の思惑が入り乱れていて
  • 不安や無秩序があふれている世界

「の中で懸命に生きている・・・と思い込んでいる〈私〉」の世界にしか必要のない概念なのです。

 

ただ、言葉も概念も必要とせず、当たり前にワンネスそのものある、本当の世界だけを見ていましょう。

 

ワンネスとはただ単に、〈私〉のいない、至福と平安に満ちた自然な世界のことであるだけなのです。


あなたの世界は、今この瞬間も、至福と平安に満ちた、ClearでCalmな世界であり続けています。

– Clear –


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