「引き寄せの法則とは何なのか」
というお話であれば、ほとんどの方が多かれ少なかれご存知でしょう。
論理的に詳しく解説しているサイトなども、たくさんあることと思います。
ですが、重要なのは、引き寄せの法則というものの一般的な定義ではありません。
本当に重要なのは、
「引き寄せの法則とは『本当は』何なのか」
ということです。
ここで、真の豊かさへと導く、引き寄せの法則というものの「本質」をしっかりと理解してください。
《検索から来られた方へ》
このサイトの記事は、冒頭でお伝えしている重要な真理を前提としています。
お時間のある方は、こちらからお読みください。(※新規タブで開きます)
引き寄せの法則は、願望実現法ではない
引き寄せの法則とは、
「自分が望んでいる願望を、自分の元へ運んできてくれる、願望実現法則」
ではありません。
実際には、ほとんどの方が、それに近い解釈をお持ちになっているでしょう。
そして、そのような理解があるということそのものが、完璧な至福の流れを邪魔する障害となってしまっているのです。
確かに、引き寄せの法則というのは、素晴らしい至福を運んできてくれる、素晴らしい法則です。
ですが、それは、
「私たちが、自分の願望を実現させるために活用する、願望実現のための法則」
ではないのです。
ここを間違えてしまうと、せっかく自然と流れ込んでこようとしている素晴らしい至福を、自ら、せき止めることになってしまいます。
冒頭のご案内の中で、
「この世界は、完全な無人の自動運転の世界であり、無人であるがゆえに完璧なのだ」
ということをお話ししました。
この世界の完璧性とは、澄み切った静かな水面に映し出された完璧な映像のようなものであり、完璧な世界が完璧であり続けるためには、その水面を揺るがすものが存在してはいけないのです。
もしそこに、
「その中で何かをしようとする人」
がいれば、その完璧性は必ず乱れてしまいます。
もし、引き寄せの法則と呼ばれるものが働いている、完璧な至福の世界の中に、
「自分が引き寄せの法則を活用して、自分の願望を、自分の元に引き寄せるのだ」
などと言う存在がいれば、自然と働くはずの引き寄せの法則は、完璧なままに働くことができなくなってしまうのです。
引き寄せの法則とは、至福の世界を動かす自然法則
引き寄せの法則と呼ばれているものは、本当は、この完璧な、無人の自動運転の世界の中で必然的に起こる、ごく自然な出来事の一つです。
完璧な世界の中には、「部分」というものは存在しないとお話ししました。
ですから、そもそも、この完璧な世界で起きている出来事の一部分だけを切り取って、「引き寄せの法則」などと呼ぶこと自体が、幻想の〈私〉が見ている歪みそのものなのです。
例えば、あなたが心地よいソファーに座って、静かな時を過ごしているとき、そこにはただ、
「心地よい静かなとき」
があるだけです。
自然な見方をしている限り、それを、
「重力の法則によって、体とソファーが床に引きつけられている状態」
などとは言いません。
引き寄せの法則というのも、本当はそれと全く同じことで、あなたの元に、何か幸せな出来事がやってくるのなら、それはただ単に、
「幸せな出来事」
であるだけであり、
「引き寄せの法則によって、私の元に幸せな出来事が引き寄せられてきた」
などということではないのです。
- 引き寄せの法則と呼ばれているものも
- 重力の法則と呼ばれているものも
- 他のさまざまな自然法則も
すべて同じように、この完璧な世界の中で必然的に働いている、ごく自然な力の一つであるだけなのです。
自然な力は、自然にしていれば、自然と働きます。
あなたの幸せのために、何かが必要なのであれば、あなたがただ自然にしている限り、それはあなたの元へやってきます。
それが、自然な力というものです。
もしそれが自然と起こらないのであれば、それは、
「あなたが不自然なことをしている」=「そこに不自然な〈私〉という幻想の行為者が存在している」
ということ、ただそれだけです。
引き寄せの法則を「使う」ことはできない
引き寄せの法則とは、誰かが何かをして、意図的に働かせるようなものではないとお話ししました。
つまり、誰も引き寄せをの法則を使ったり、活用したりすることはできません。
それは、
- あなたが何もしないでいれば、あなたに素晴らしい至福を運んできてくれる、自然の法則であり
- あなたが、自分の意図する形の幸せを引き寄せようと、自分で意図的に使う
というものではないのです。
あなたが今望んでいるものが、本当にあなたの幸せに必要なものであるならば、それは自然とあなたの元に運ばれてくるだけです。
お伝えした通り、本当は、この世界には、引き寄せの法則などと名付けるべき独立したものは存在しません。
ですが、あえて、「引き寄せの法則とは何か」ということを定義づけるならば、それは、
「この世界で起きている出来事を説明する解説書」
のようなものです。
例えば、地学について勉強すると、「低気圧が起こる仕組み」がわかり、それによって「雨が降る仕組み」もわかるようになります。
ですが、それは、ただ起こることを理解しただけであって、それを私たちが意図的に利用して、
「低気圧を発生させて、雨を降らせよう」
などというふうにはなりません。
それと同じように、引き寄せが起こる仕組みについて勉強すると、
「どんな状態でいると、どんな事が起こるのか」
ということが、ある程度までわかるようになるかもしれません。
ですが、それは、私たちが意図的に利用して、
「引き寄せの法則の力で、この願望を実現させよう」
などと使うようなものではないのです。
単に、理解するための解説書を、
「自分がそれを活用して、意図的に望む出来事を引き寄せよう」
などというふうに間違って捉えてしまうと、願望実現は一気に遠のいてしまいます。
そこに、
「自分で自分の願望を実現させるのだ」
と言う、幻想の〈私〉という障害物が存在している限り、完璧な至福の法則は、ありのままに完璧に働くことができないのです。
正確には、引き寄せの法則と呼ばれている力そのものは、いつでも完璧に働き続けています。
ただ、あなたが、〈私〉が生み出す水面の波のせいで、それを完璧なままに認識することができなくなってしまうのです。
歪みのない、本来の自然な状態の世界では、
「本当に心から望んでいることが引き寄せられない」
などという、おかしなことは起こりません。
引き寄せの法則と呼ばれているものは、この世界の自然な働きなのですから、
「何かを望む」
ということが自然と起こるのなら、
「それが引き寄せられてくる」
ということもまた、自然と起こるはずなのです。
もしそうなっていないとしたら、そんなおかしな歪みを生み出してしまう唯一の原因は、
「引き寄せの法則を自分の意志で使おうとする、幻想の〈私〉の存在」
ただそれだけなのです。
引き寄せの法則について考える必要はない
繰り返しになりますが、引き寄せの法則とは、この完璧な世界の自然な出来事の一部を、〈私〉が勝手に「法則」と分類し、名前をつけただけのものに過ぎません。
それは本当は、
「途切れることなく、常に働き続けている、この世界の自然な仕組み、自然なあり方」
であるだけです。
重力は、この世界の性質そのものであり、重力が働かないときはありません。
それと全く同じように、世界の中で、引き寄せという力が働いていない瞬間はなく、それは、この世界の性質そのものなのです。
雪と白さを分けることはできません。
白さは、雪の性質そのものであり、「雪」というものの中から「白さ」だけを取り出して個別に考えることはできません。
同じように、世界と引き寄せを分けることもできません。
引き寄せとは、この世界の性質そのものであり、「世界」というものの中から「引き寄せ」という要素だけを取り出して考えることはできません。
そこにはただ、
「完璧性だけが流れ続ける、完璧な世界」
という、一つのものがあるだけなのです。
ですが、〈私〉という小さな限られた視野しか持たない存在は、あらゆるものを細切れにして、バラバラに見ることしかできません。
だから、〈私〉は、世界から分けることのできない、引き寄せという性質を、独立したものとして取り出して、それが自分の意志で利用できるものだと考えてしまうのです。
そんなおかしなことをすれば、当然、その結果も、歪んだおかしなものにしかなり得ません。
そして、〈私〉という限られた視点から見ている限り、その歪みから抜け出すことはできません。
その歪みを解消するためには、
「〈私〉などどこにもいないという真理を、正しく理解し、その理解を浸透させ続ける」
ということ以外にありません。
〈私〉という幻想のフィルターさえなくなれば、あなたの目の前には、ごく自然に、
「完璧性だけが流れ続ける、完璧な世界」
が広がります。
その時、あなたには、満たされない願望などないし、
- どんな不満も
- 不安も
- 不足も
残っていません。
「あらゆる最善が、あなたの元に自然と流れ込んでくる世界」
の中で、その完璧な世界から「引き寄せの法則」などという不自然な断片を取り出して、
「それを自分の意図する通りに活用しよう」
などという不自然なことをする必要性は、まったくないのです。
「望んでいる願望を引き寄せて、幸せになりたい」
と願うならば、引き寄せついて考えることはやめてしまいましょう。
引き寄せようとがんばるのではなく、ただ、大切な真理への理解を深めて、その世界の完璧性が、あなたにとってごく自然な、当たり前のものであるようにすること。
本当に目指すべきものは、それだけです。
この先、このサイトの中では、「引き寄せ」という言葉が何度も使われていきますが、それは単に説明のための表現に過ぎません。
どんなときも、本当に存在しているのは、
「あらゆる面で満たされた、完璧な至福と平安の世界」
だけです。
そのことを常に頭に置いて、
「本当は、誰かが意図的に行う引き寄せなどというものはないし、そんなことは必要ない」
という重要な真理を、忘れないようにしてください。
あなたの世界は、今この瞬間も、至福と平安に満ちた、ClearでCalmな世界であり続けています。
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