引き寄せの真理|004. 何もしない

「引き寄せが起こるためには、何もしないことが大切だ」

というような言葉を、お聞きになったことがある方もいらっしゃるかもしれません。

 

ここまでのお話の中でも、何度か「何もしない」ということをお話ししてきましたが、

「本当に何もしないとは、どういうことなのか」

そのことをきちんと理解しなければ、それは「何もしていないつもり」の逆効果にしかなりません。

 

ここで、その「何もしない」ということの「本当の意味」をしっかりと理解してください。


《検索から来られた方へ》

このサイトの記事は、冒頭でお伝えしている重要な真理を前提としています。

お時間のある方は、こちらからお読みください。(※新規タブで開きます)


「何もしない」とは行為の話ではない

ただ「何もしない」と聞くと、

  • 「何もしないで寝ているだけ」とか
  • 「何もしないでソファーに座って、じっとしているだけ」

のようにも聞こえてしまいますが、もちろん、何もしないとはそういう意味ではありません。

 

ですが、かといって、それは、

「引き寄せのために意図的に何かをすることをやめる」

ということでもないのです。

 

もちろん、引き寄せのために意図的に何かをするということは、自然な引き寄せの邪魔になってしまいます。

 

ですが、

「『だから』引き寄せのために何かをするのはやめよう」

というのは、何の意味もないのです。

行為は「する」ものではなく「起こる」もの

そもそも、私たちが「行為」と呼んでいるものは何なのかを、きちんと理解しなければなりません。

 

この世界は、完全な無人の自動運転の世界だとお話ししました。

無人なのですから、そこに「行為をする人」はいません。

 

無人の自動運転の世界の中では、行為は、

  • 「誰かがするもの」ではなく
  • 「自然と起こるもの」

なのです。

 

あなたは今、この文章を読んでいますが、それは、

「あなたが自分の意志で、これを読もうと思って読んでいる」

のではなく、あなたに「これを読もう」という思考がやってきて、その結果として、この文章を読むという出来事が、ただ自然と起きているだけです。

 

あなたが普段、「自分がしている」と思っているどんな行為も、実際には誰がしているものでもありません。

 

あらゆる行為は、本当は「誰の行為」でもなく、ただ意識の中の世界に自然と現れている、概念の表れでしかないのです。

引き寄せを邪魔するのは「行為」ではなく「行為者」

そこにどんな行為が起ころうと、それが自然な流れの中で自発的に起こるものである限り、自然な引き寄せという出来事を邪魔してしまうことはありません。

 

  • 自然と起こる行為も
  • 自然と起こる引き寄せと呼ばれる出来事も

どちらも完璧な世界の、完璧な流れの一部でしかないからです。

 

澄み切った川に、余計な障害物が置かれない限り、川は自然なままに、完璧に流れていきます。


ですが、そこに、

「〈私〉が〇〇をするのだ」

という、実際には存在するはずのない、幻想の〈私〉という行為者が現れてしまうと、その〈私〉の存在自体が、完璧な川の流れを乱す障害物になってしまいます。

 

その障害物が、静かにしていようと、何らかの行為をしていようと、

「そこに障害物がある」

ということに変わりはありません。

 

  • 〈私〉が静かにしていても
  • 〈私〉が何かをしていても

ただそこに〈私〉がいるということ自体が、完璧な引き寄せの流れを妨害してしまうのです。

〈私〉には、何もしないでいることはできない

とはいっても、実際には、〈私〉は静かにしていることはできません。

 

「野球をする人」は野球という概念そのものです。

野球という概念なしに、「野球をする人」が存在することはできません。

 

同じように、幻想の「行為者」である〈私〉は、「何らかの行為」という概念の一部としてしか現れることはできません。

ですから、そこに何もないとき、〈私〉が現れることはないのです。

 

では、先ほどお話しした「〈私〉が静かにしているとき」というのは何かというと、それは体を使った行為ではなく、「考える」という、

「一見静かに見える行為」

をしているときです。

 

それは、一見静かには見えますが、そもそも、この世界は実体を持ったものではなく、あなたの意識の中に現れているイメージの世界なのですから、

  • 忙しく体を動かすことも
  • 頭の中で忙しく何かを考えることも

全く同じことです。

 

「〈私〉がしている」という認識があれば、どのように見えようとも、それはすべて完璧な世界を波立たせる障害物でしかないのです。

 

つまり、行為の一部でしかない〈私〉には、「何もしない」ということは決してできないのです。

何もしないでいようとする〈私〉

〈私〉と「行為」は完全にイコールです。

つまり、本当の「何もしない」とは、そこに〈私〉を存在させないということです。

 

あなたが、間違って完璧な無人の自動運転の世界の中に、幻想の行為者であり、すべての障害物である〈私〉を存在させさえしなければ、すべては完璧に流れていくのです。

 

ですが、ほとんどの人は、

「自分は世界の中でいろいろな行為をしている個人=〈私〉だ」

と間違って信じ切ってしまっているので、その結果、

「〈私〉が、〈私〉の願望を引き寄せるために、「何もしない」ということをしようとしている」

というおかしな状態に陥ってしまっています。

 

たとえ「何もしないでいようとしていても」、〈私〉がそこにいるということは、完璧な流れが乱されてしまうということです。

 

それが、「何もしていないつもり」という落とし穴です。

〈私〉に、「何もしない」という「するべき行為」を与えてしまわないようにしてください。

 

そこに「行為」がある限り、〈私〉がいなくなることはありません。

 

完璧に起こる自然な至上の引き寄せの流れを、完璧なままに流れさせるためには、ただ、

「世界は意識の中に存在しているイメージに過ぎず、〈私〉など最初からどこにもいないのだ」

という事実を、しっかりと確認し続けること以外にないのです。

自然に起こる行為だけが、至上の引き寄せにつながる

何の意図もなく、ただそれ自体で自然に起こる出来事だけが、至上の引き寄せへとつながります。

 

それは、「行為」と呼ぶようなものではありませんが、強いて言うなば、

「あなたが一切関与しない、自然な行為」

と言えるかもしれません。

 

  • 意図を持たず
  • 頭の中で思考を巡らすことなく

体を通して、ただ自然と起こるその行為を、見守っていてください。

 

そうすれば、それは必ず、完璧な至福へと導いてくれます。


あなたの世界は、今この瞬間も、至福と平安に満ちた、ClearでCalmな世界であり続けています。

– Clear –


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