エゴという空想

空想は空想でしかない

ここまで、このサイトの中では、一般的に「エゴ」や「自我」と呼ばれているものを〈私〉と呼んできました。

それは、エゴや自我という言葉に付けられた、さまざまな意味付けを排除し、純粋なニュアンスを受け取っていただくためです。

 

この世界の中で起きていることについて議論することは、例外なく、〈私〉という幻想を強め、根本的な間違いを強化してしまうだけです。

ですから、ここまでは、そういったお話は一切してきませんでした。

 

ですが、ここであえて、

「エゴという空想」

というカテゴリーを新たに設けました。

 

このカテゴリーの中では、〈私〉のことをあえて「エゴ」と呼んでいきますが、まずはここで、

「エゴ」=「あなたが間違って、それが自分だと思い込んでしまっている、どこにも存在しない、空想の世界の主人公の名前」

と、しっかり定義づけてください。

 

ここでは、あくまでも、

「この世界の中の空想のお話として」

エゴという存在を信じてしまうと、どのようなことが起こるのかをお伝えしていきます。


それは、あくまでも、

「あなたの目の前で起こっているように見える夢の解説」

でしかありません。

そこに、本当に起こっている出来事は一つもないので、ここでお話ししていくことにも、本当に重要なお話は一つもありません。

 

この世界の中で、エゴや引き寄せについて解説しているもののほとんどは、その全く重要ではない空想を「最も重要な核心」として扱い、そこをどんどん掘り下げていってしまいます。

ですが、空想はあくまでも空想なのです。

空想のエゴとの戦いに真剣に取り組めば取り組むほど、空想の世界から出られなくなってしまいます。

そして、自分が空想の世界にはまり込んでしまっていることにさえ、気がつくことができなくなってしまうのです。

 

ですから、このカテゴリーのお話は、決して真剣には読まないでください。


このカテゴリーでお話しすることのすべては、単なるあなたの空想の物語です。

冒頭の画像のように、それは本の中のお話でしかありません。

 

「本当のあなたとは何の関係もない、単なるお話」

なのですから、もしここでお話ししていく内容が、あなたの望まないことであったときには、いつでもその世界から出てきてください。

空想の世界に入り込むと、どうなるか

桃太郎の絵本を読んでいる時には、ただ客観的に、鬼と戦う桃太郎を見ています。

ですが、もし自分が本当に桃太郎になってしまったら、どうなるでしょうか?

少しリアルに想像してみてください。

 

あなたは本当に鬼と戦わなければなりません。

それは、とんでもない一大事です。

そこにはきっと、逃げ出したくなるほどの、とてつもない恐怖があるでしょう。


SF映画を見ている時には、ただ客観的に、宇宙人に侵略される地球の物語を見ています。

ですが、もし自分が本当にその舞台に入り込んでしまったら、どうなるでしょうか?

 

あなたは宇宙人にさらわれてしまうかもしれません。

家の中に隠れたとしても、いつ得体のしれない宇宙人が攻め込んでくるかわかりません。


いくつか例を挙げようかと思いましたが、こんなストレスしか感じないお話は、最低限にしておきましょう。

想像力が豊かな方なら、この文章を読んだだけで、心がザワザワしてしまうかもしれません。

 

ですが、しっかりと心に留めておいてください。

こんな例を挙げると、馬鹿げたお話のように聞こえますが、実際には、これと全く同じことが、あなたの世界では毎日起こっているのです。

 

あなたは毎日、

「本当は意識の中に現れたイメージでしかない空想の世界」

に入り込み、

「自分が本当にその世界の中にいると信じ切って」

さまざまな問題に対処し、幸せになりたいと願望の引き寄せを望んでいるのです。

 

その空想の世界に中にいながら、空想の世界の問題を解決することはできません。

 

唯一の解決法は、

「その世界から出てくること」

ただそれだけです。

空想を空想と知って、ただ眺める

このカテゴリーを作った目的は、あなたに、

「『これはすべて単なる空想なのだ』と知って、安心していただくこと」

そして、

「こんな世界からはもう出たい」

という思いを、しっかりと確認していただくことです。

 

「世界から出る」というのは、この世界が消えてなくなってしまうということではありません。

そうではなく、間違って歪めてしまったその世界を出て、本来の至福と平安に満ちた世界に戻るということです。


桃太郎のお話を何度読んでも、それは何の害もありません。

最後はハッピーエンドになると知っていながら、ただ空想のお話として眺め、純粋に桃太郎の健闘を祈っている分には、それは楽しい娯楽です。

SF映画も、ただ客観的に見ている分には、何の問題もありません。

 

空想の世界は、「空想と知って」ただ客観的に眺めていればいいのです。


ただし、

「自分はそれを見ていると、すぐにその世界の中に入り込んでしまう」

と自覚できたなら、いったん、そのお話を見るのはやめたほうがいいかもしれません。

 

もし、あなたが今まで見てきたエゴのストーリーが、

  • あなたの望むものではなく
  • それを見ていると、すぐにその世界に入り込んでしまう

のであれば、一度その世界から離れて、

「空想の世界に入り込むことなく、心穏やかに眺めていられるようになるための訓練」

をしていただいた方が、幸せではないでしょうか。

 

このサイトの中では、そのための具体的な方法を、何度も繰り返しお伝えしています。

 

その訓練を経て、世界が、

「単なる、眺めて楽しむだけの空想の物語」

であることが、完全に理解できたなら、その先はもう、どんなお話でも、一切のストレスなく自由に楽しむことができるようになります。

 

あなたが外側から静かに眺めている時、すべての物語は完璧なハッピーエンドになります。

結末だけでなく、最初から最後まで、ずっと至福と平安だけが続いていくようになるのです。

その時には、そもそもストレスを感じるシーンなど、どこにも存在しなくなってしまいます。


これから、このカテゴリーの中でお話ししていくことを、

「自分は本当にこの世界の中にい続けたいだろうか?」

と問うための材料として、ぜひしっかりとご活用ください。


あなたの世界は、今この瞬間も、至福と平安に満ちた、ClearでCalmな世界であり続けています。

– Clear –


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