エゴという空想|001. エゴが存在するために必要なもの


このカテゴリーの記事を初めてお読みいただく方は、最初に、こちらの大切な前提を必ずご確認ください。(※新規タブで開きます)


エゴは、何かにつかまっていなければ存在できません。

エゴは、存在するために、つかまっていられる「対象」を必要とするのです。

対象につかまっていなければ存在できないので、必ず「次の対象を掴んでから」、前の対象から手を放します。

つまり、エゴのいる世界では「対象」が途切れることはないのです。

 

では、その「対象」とは何でしょうか?

エゴとは、幻想の行為者意識のことであり、するべき「行為」がなければエゴは存在できないとお話ししてきました。

 

その行為というのは、必ずしも、体を使って何かをすることだけではなく、

  • 「考えること」でも
  • 「五感で認識すること」でも

いいのです。

 

そして、考えることにも、五感で認識することにも、「対象」が必要となります。


対象とは、「個別の」存在です。

あなたが何も考えず、個別のものを何も認識せず、ただ空間を眺めてボーっとしている時、エゴは存在できません。

ですが、あなたがハッと我に返った瞬間には、エゴも再び現れます。

 

つまり、世界が全体で一つである時、エゴは存在できないのです。

 

プログラム受講者の方は、いつもの実践を行っていただければ、世界は全体で一つでしかないことが自然と確認できますから、ただその状態の中にとどまっていてください。

そこに何かが現れたとしても、それは単なる思考の雲でしかなく、あなたがそれを追いかけない限り、エゴが登場することはありません。

 

受講者以外の方は、

  • 000からのご案内や
  • 量子力学のお話など

を繰り返しお読みいただいて、この世界に個別のパーツが存在し得ないことを知的なレベルで確認し続けていってください。


意識の中の世界には、無数の概念が現れています。

それらは、本当は「無限の源泉の自然な現れ」であり、源泉そのものであるだけで、決して個別のものではありません。

 

ですが、エゴにとっては、それらの概念の一つ一つが「実体を持った個別の存在」であり、エゴが見ている世界には、つかまっていられるものが無数に存在しているのです。

ボンヤリしていれば、檻の中の猿が天井の棒を次々につかんで渡っていくように、

「エゴが次から次へと個別の概念をつかんで、あちらへこちらへと動き回る騒々しい世界」

が、途切れることなく続いていってしまいます。

 

そして、エゴが次の概念をつかむごとに、水面に新たな波が立つのです。

 

何かを考え続けていたり、せわしなく何かをし続けていることに気づいた時には、一瞬立ち止まって、

「そのすべては、ただ自動的に起こっているだけのことであり、それをしている人はどこにも存在しない」

という真理を、丁寧に確かめてください。

 

エゴなどという幻想をそこに登場させ、猿のように渡っていくエゴと一緒にそこら中を動き回るのではなく、

「ただ、そういう出来事がそれ自体で自然と起こっているのを、静かに眺める時間」

を、日々しっかりと取っていってください。


ここでお話ししたことのすべては、あなたの空想の物語です。

もし望まないならば、いつでもそこから出てきてください。

– Clear –


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