ここまでで、
- この世界は、完全な無人の自動運転の世界である
- この世界には、完璧性しか存在しない
- この世界は、あなたの意識の中に存在している
という3つのことを、お話しさせていただきました。
3つに分けてお話しはしましたが、それは3つの別々のことではありません。
それらのことを、本当に深く理解したときには、その3つのことが、自然と、
「ただ一つの最も重要な真理」
に集約されていきます。
それは、自然の流れの中で、徐々に理解され、吸収されていくことですが、ここで、そのつながりについて少しだけお話ししてみたいと思います。
無限の完璧な世界
あなたは、
「自分が意識を持った存在である」
ということを、否定はしないでしょう。
あなたは、確かに「意識」を持っています。
意識とは、「ここからここまで」という境界線を引くことのできないものです。
境界線がないということは、
「外側がない」
ということを意味します。
「外側がない」とは、どこまでも広がっているということ、つまり「無限」だということです。
002のページで、
「この世界のすべてを生み出す源泉には、外側がなく、完全無欠である」
つまり、
「この世界の源泉は、無限の可能性に満ちている」
ということをお話ししました。
無限というのは、すべてを含むことを意味するのですから、
「無限なるものが2つ存在する」
ということはありえません。
つまり、
- 外側がなく、無限である、あなたの意識と
- 外側がなく、無限である、この世界のすべてを生み出す唯一の源泉
は、同じものだということです。
いずれ、あなたの理解が十分に深まり、このことが何を意味するのか「本当に」理解できた瞬間には、とても大きな衝撃を受けるでしょう。
つまり、
「世界のすべてを生み出す、無限なるその源泉」
は、あなたの意識そのものなのです。
無限の世界には、欠けているものはありません。
不足も、限界もなく、まさに完璧そのものです。
つまり、あなたの意識の中にある世界は、一切欠けているもののない、
「完璧性そのものの世界」
なのです。
完璧でないものは存在し得ない
あなたの意識の中にある世界に、
「あなたの意識の中にないもの」
が現れることはできません。
少し回りくどい表現になってしまいますが、考えてみれば、当然のことです。
とはいっても、そもそも「あなたの意識の外」などという場所は存在しないのですから、
「世界に存在する、あらゆるもの」
は、一つの例外もなくすべて、
「あなたの意識の中にあるもの」
でできているはずです。
そして、あなたの意識は完璧性そのものなのですから、世界に完璧でないものが存在することはできません。
わかりにくいところかもしれませんが、よく理解できるまで、繰り返し、丁寧にお読みになってみてください。
論理的に考えれば、
「完璧性そのものである意識の中に、完璧でないものは存在できない」
というのは、至って当然のことです。
海が水であるならば、そこに現れているすべての波もまた、水でしかありえません。
- あなたの意識が「海」で
- そこに現れている、世界の中のさまざまな人や物が、無数の「波」です
意識の中の世界においては、あらゆるものが、意識そのものと同じ性質を持っているのです。
ということは、やはり、この世界は完璧そのものでしかありえません。
それは、至って論理的な、当然の結論です。
にも関わらず、あなたの現在の経験は、その「至って当然の事実」と一致していません。
あなたに、「引き寄せたい何か」があるということは、
「あなたは今、何らかの不足や不安や不満を感じている」
ということであり、それは、至って当然の、論理的な事実に反しているのです。
それは一体、なぜなのでしょうか?
世界の性質は、厳密に「あなた」に一致する
あなたの意識は、完璧性そのものです。
そして、あなたの意識の中に現れる世界の性質は、厳密にあなたの性質に一致します。
あなたが、自分の意識の完璧性をきちんと認識していたなら、この世界には完璧性しか現れようがありません。
ですが、もし今あなたが、この世界を完璧だと感じていないとしたら、
「世界の性質=あなたの性質」
なのですから、世界を生み出している源泉であるあなたの中に、何らかの間違いが起こっているということです。
あなたが、世界を完璧ではないと感じているのであれば、それはつまり、
「あなたが自分を、完璧ではない何かだとみなしている」
ということであり、あなたのその間違った認識が、そのまま世界に現れてしまっているのです。
では、そのあなたが間違って認識してしまっている、「完璧ではない何か」とは、一体何なのでしょうか?
それについて、次のページで詳しくお話しさせていただきます。