思考を追いかけて、〈私〉になりきってしまっていることに気づいたときには、すぐに世界を内に収めましょう。
この世界は確かに、あなたの意識の中に存在しています。
そのことは、日々の実践ですでに明確にご理解いただけているでしょう。
それでも、自分は世界の中にいる個人ではないと知っているのに、気づけば〈私〉になりきってしまっている。
そんなことが、いくらでも起こるものです。
むしろ、最初のうちはそんなことばかりでしょう。
ですが、そのことに気づくたびに、世界をしっかりと自分の意識の中に収めていくことを繰り返していけば、間違って〈私〉になりきってしまっても、そのことに気がつくのが少しずつ早くなっていきます。
そして、少しずつ、本当の自分の立ち位置にとどまれる時間が増えてきて、水面の波が徐々に静まっていくようになるのです。
水面の波は、新たな波を立てることが減っていけば、どんどん静まっていきます。
その結果、世界の完璧性が見える時間が増えてくることで、真理への確信が高まり、新たな波を立てることなく、安心して世界を眺めていることができるようになっていくのです。
やがては、あえて世界を自分の内に収めようなどと思わなくても、
「世界はいつでも、どんなときも、常に意識の中にしか存在していないのだ」
ということが、自然とわかるようになっていきます。
その好循環の始まりは、
「気づいたときには、世界を自分の意識の内に収める」
という、日々のちょっとした習慣だけです。
あえて時間を取って行う日々の実践だけでなく、この小さな意識を、いつも持ち続けていてください。
あなたの世界は、今この瞬間も、至福と平安に満ちた、ClearでCalmな世界であり続けています。
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