概念で在ることと、概念を認識すること

少し前にお話しした、

  • 「そこに個別の概念があるとき、〈私〉がいる」ということと
  • 「現れている概念のまま在る」

ということが、矛盾しているように聞こえて混乱してしまっている方がいらっしゃるかもしれませんので、少し補足しておきたいと思います。


そこに洗濯物が干してあって、あなたが、

「そこにタオルがある」

と思っているならば、そこには〈私〉がいます。

 

そこに洗濯物が干してあって、あなたが、

「そこに現れているタオルという概念そのもので在るとき」

そこには〈私〉は存在しません。


タオルという概念の現れには、

  • タオルと
  • タオルを認識する人

が含まれています。

 

そして、そのどちらも「タオルという概念そのもの」です。

 

あなたが、自分とは別の、独立したタオルというものを見て、

「それはタオルだ」

と言っているのなら、そこには、「独立した認識する人」=〈私〉がいるのです。

 

タオル自体が、「自分はタオルだ」と言うことなどありません。

タオルはただ、タオルで在るだけです。

 

「それはタオルだ」という人は、タオルとは別の存在なのです。


ですが、この世界は無人なのですから、

「何かを認識する独立した人」

などというものは、どこにも存在しません。

 

つまり、

「あなたが個別の何かを認識しているなら」

その時あなたは、間違って〈私〉を存在させ、間違って〈私〉になりきって、空想の世界に入り込んでしまっているということです。


ですから、「現れている概念を認識する」のではなく、「ただ現れている概念のまま」在りましょう。

そのとき、あなたがいる場所。

それが、あらゆる最善がただ自然と流れ続ける、完全なる至福と平安の世界です。


あなたの世界は、今この瞬間も、至福と平安に満ちた、ClearでCalmな世界であり続けています。

– Clear –


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Clear & Calm(クリア&カーム)
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