例えば、
「誰かがあなたに何かを言って、あなたがそれを悪い意味に捉えてしまった」
という出来事があったとします。
その時、
「本当に起こっている事実は何か?」
ということを確認しようとすると、大抵の場合、
- 「本当に起こった事実は、その人が私に○○と言ったということだけ」
- 「私がそれを勝手に悪く解釈してしまっただけで、その悪い解釈は確かな事実ではない」
という風になります。
ですが、「本当に起こっている事実」は、そうではないのです。
「本当に起こっている事実」は、あなたの意識の中の世界に、
- 「〇〇さんという人」という概念が現れて
- 「○○さんが○○と言った」という概念が現れ
- 「その言葉は悪い意味だ」という概念が現れ
- 「そんなことを言われて嫌な気持ちだ」という概念が現れた
というだけです。
意識の中という、形なき空間の中に、実体を持った物体は存在しません。
その空間の中に現れているだけの、イメージの世界の中に、
「本当に起こっている出来事」
などというものは何一つなく、すべてはただ、
「そういう概念や思考の雲が現れている」
というだけのことなのです。
「その人は本当は悪い意味で言ったのではないのだ。だからその人を悪く思う誤解は訂正しなければ」
というのは、この世界の中の、〈私〉のスピリチュアルなアクティビティに過ぎません。
〈私〉の戯れに付き合うのはやめて、「本当に、本当のことだけを」見てください。
起こった出来事を解釈し直そうとしている時、そこにはずっと「解釈する〈私〉」が存在し続けています。
「私がする何か」は例外なく全て、事実ではないのです。
目の前で起こっているように見える出来事について、懸命に考えて、解釈し直そうとする必要などありません。
一切、何もしようとする必要はありません。
ただ、世界をしっかりと意識の内に収めて、本当の世界を確認するだけでいいのです。
いつでも、常に、本当の世界だけを見ていてください。
あなたの世界は、今この瞬間も、至福と平安に満ちた、ClearでCalmな世界であり続けています。
– Clear –