あなたが望んでいる願望は、
「それが、あなたが本当に望んでいるものであるなら」
すべて自然と形になっていきます。
「本当に望んでいるものであるなら」
というのは、世間体や、その他の表面的な都合から、
「こうである方がいいから、こうなりたい」
と考えるような不自然な願望ではなく、自然に湧き上がった、本当の自分の本心であるならば、ということです。
自然と湧き上がった思いは、自然な流れを妨害しさえしなければ、必ず自然と形になっていきます。
もっと正確に言うならば、あなたにその思いが湧き上がってきたその時点で、それはすでに形になり始めているのです。
そのことをしっかりと実感できるようになるためには、その完璧な世界が映し出されている水面の波を静めなければなりません。
この世界は、本当は完全な無人の自動運転の世界であり、そこには、「何かをする行為者」というものは誰一人存在しません。
そこに「何かをする人」が誰もいないので、本来の自然な状態では、水面が波立つことはなく、常に静かで澄み切った水面に、完璧な世界だけが映し出され続けているのです。
ですが、あなたはこれまで、長い間、
「自分が自分の意志で自分の体を動かし、さまざまな行為をしている」
と信じ切って生きてきました。
そのため、あなたが見ている世界では、水面に無数の波が立ち、本当は常にそこに映し出されている完璧性が、すっかり見えなくなってしまっているのです。
ですが、新たな波を立てることをやめれば、水面は徐々に静まり、必ずそこにある完璧な世界が見えるようになっていきます。
その、静まった水面に映る完璧な世界を見られるようになるために必要なことは、
「〈自分〉には完璧に見えない」
ということを我慢することです。
水面は、触るのをやめたからといって、一瞬で静まり返ったりはしません。
このサイトの記事をいくつか読んで、
「よし、それなら願望を実現させるために、静かにしていよう」
と思ったとしても、それで急に見える世界が変わったりはしないのです。
水面は必ず、少しずつ静まっていきます。
それでは嫌だと言ってまた触ってしまえば、水面はまた揺らいでしまいます。
願望が自然と形になった、完璧な世界を見られるようになるためには、新たな波を立てることなく、ただ静かに水面を見守り続けるしかないのです。
ですが、そもそも、
「〈自分〉にとって完璧に見えないのが嫌だ」
と言ってるのは誰でしょうか？
あなたの意識の中に広がる世界は、無人の自動運転の世界であり、そこには誰もいないはずなのに、そんなことを言って、また水面を触ろうとしているのは誰でしょうか？
本当は、そんな人はどこにもいません。
それは、
「そこに、自分で何かをしようとする〈私〉という行為者が存在する」
という、間違った思い込みの思考に過ぎないのです。
そのことを、しっかりと確認していきましょう。
まだ、「自分＝〈私〉」だという誤解が根深く残ってしまっているうちは、
「今はそこに〈私〉という幻想が存在してしまっているせいで、水面が波立っているけれど、この波が静まれば、必ず完璧な世界が見えるようになるのだ」
ということを、何度も思い返して、この世界の完璧性を信頼するための訓練を続けていってください。
あなたの世界は、今この瞬間も、至福と平安に満ちた、ClearでCalmな世界であり続けています。
– Clear –
