ずっと、この世界は完璧だとお話ししてきました。
この世界の本当の状態、ありのまま、あるがままの自然な世界には、完璧性だけが流れています。
では、その完璧性しか存在しないはずの世界に、なぜ幸せとは感じられないような出来事が起こるのでしょうか?
本当は、そんなことは起こっていないのです。
あなたが思っている「幸せではないもの」とは、単なるカーテンのオバケに過ぎません。
暗闇でカーテンが風に揺れているのを見て、「そこにオバケがいる」と信じてしまうと、その信念がさまざまな感情や思考を次々に生み出していきます。
- 「怖い」
- 「どうしよう」
- 「早く逃げないと」
- 「何とかしなければ」
- 「誰かに助けてもらわないと」
それはもちろん、どれも幸せではないものばかりです。
ですが、大もとの「そこにオバケがいる」が事実ではないのですから、その「幸せではないもの」のすべても、事実ではありません。
そもそものオバケが存在しないならば、
- 怖がる必要もないし
- どうしようと考えを巡らす必要もないし
- 逃げる必要もないし
- 何とかしなければならないことも何もないし
- 誰かに助けてもらう必要もなく
幸せではないもののすべては、単なる幻想として消えてなくなっていくだけです。
あなたが、
「いや、それは確かにカーテンではなくオバケだ」
と信じ、それを「オバケ」として見続ける限り、幸せではないことが存在し続けます。
あなたが、
「幸せではない何かがそこに存在する」
と信じ、それを「幸せではないもの」として見続ける限り、幸せではないことが存在し続けます。
あなたが信じた「幸せではないこと」は、さらなる幸せではないことを次々に生み出していってしまいます。
ですが、「幸せではないこと」というのは、存在しない幻想の〈私〉が生み出す、存在しない水面の波紋に過ぎないのです。
「幸せではないこと」が存在しない世界を見られるようになるためには、そのことをしっかりと、あなたご自身で確認し、受け入れなければなりません。
「幸せではないことがそこにあるけれど、無視していよう」というのは、「幸せではないことがそこにある」と信じているのですから、それでは何も変わりません。
「幸せではないことなど、本当にどこにも存在しないのだ」
という本当のことを、ご自身でしっかりと確認し、確信する必要があるのです。
「そこにあると確信している何か」を否定したり、見て見ぬふりをするのではなく、「本当に現れているもの」だけを見てください。
そうすれば、
「確かにそこにあるように見えていたその何かは、最初から全く存在していなかった」
ということが、本当にわかるようになります。
それがオバケではなく、ただのカーテンだったということが、本当にわかるようになります。
あなたが、ただ本当に現れている概念のままあるとき、そこに「幸せではないこと」は存在できません。
それならば、ただ、そこにとどまり続ければいいだけではないでしょうか?
あなたの目の前に幸せではないことがあるように思える時、それは、
「あなたが間違ってしまっている」
ということを教えてくれている目印です。
それを見つけたら、すぐにその間違いを正して、いつも本当のことだけを見続け、本当の至福の中にとどまり続けていてください。
あなたの世界は、今この瞬間も、至福と平安に満ちた、ClearでCalmな世界であり続けています。
– Clear –