無数の概念が次々に現れては消えていく世界に、問題というものは一切存在しません。
ここでいう「問題」とは、不足や不安や不満など、あらゆるネガティブなものを含みます。
ただ純粋に、
「無限の意識の自然な性質として」
無数の概念が次々と現れ続けているとき、その現れの源は、無限の完璧性そのものです。
現れている概念がどんなものであったとしても、源が無限の完璧性そのものなのですから、そこに問題などというものが現れることはありません。
空を漂っては消えていく雲のように、
「無数の概念がパッと現れては、ほんの少しの間、意識の空間を漂って消えていく」
という連続の世界は、まさに無限の完璧性そのものなのです。
問題と呼ばれるものが現れるのは、その「パッと現れては消えていく」はずの概念を、〈私〉という幻想が自分のものとして抱え込み、こね回し始めてしまったときだけです。
〈私〉は、その純粋な現れをこね回しては、あらゆる不足や不満を作り出していきます。
もちろん、実際にはそんなことは起こっていません。
すべては現れに過ぎないのですから、その「問題」もまた現れに過ぎません。
それでも、そこに〈私〉という幻想を入りこませてしまうと、
「空に現れて、形を変えながら流れ、自然と消えていくだけの雲」
が、〈私〉の歪んだ解釈によって、
「確かにそこにあり、ずっとそこにあり続け、私が対処しなければいけない何か」
に変えられてしまうのです。
繰り返しますが、それはただの幻想に過ぎず、現実ではありません。
ですが、あなたにとっては、それが現実であるかのように見えるようになってしまうのです。
もし、あなたの世界に、
「引き寄せによって埋め合わせなければならない『問題』」
が存在しているなら、それは、あなたが実際には存在しない幻想を信じてしまっているということです。
その幻想を信じている限り、どんなに奮闘しようとも、その「問題」が本当に解決されることはありません。
そのとき、あなたに本当に必要なことは、引き寄せに奮闘することではなく、
「引き寄せの必要性を生み出しているその間違いを、しっかりと訂正すること」
ただそれだけです。
その間違いさえきちんと正されれば、何も引き寄せようとせずとも、あらゆる最善は自然とあなたの元へ流れ込んでくるようになります。
あなたの世界は、今この瞬間も、至福と平安に満ちた、ClearでCalmな世界であり続けています。
– Clear –